FILM RED出戻り勢、空島編終盤ですがゾロがかっこいいです。
タイトルの通りです今日も今日とて。
ONE PIECE FILM REDで出戻ったので漫画読み返してます!
👏👏👏👏👏
手元にシャンクス表紙があったもんで25巻にしちゃった、へへ。
いやゾロかっけェ〜〜〜!!!!
知ってた!小学生の頃ゾロ好きだったもん!
私生まれて初めてできた「推し」と呼べる存在はキングダムハーツのアクセルだと思ってたんですけど、ライトな気持ちだったとしてもゾロ好きだったのいつ頃……?もしかしてアクセルに出会うより前だったりする……?歴史がひっくり返るんですが……?????
☺️
そんでもってただいま空島です。
やーここまで来るのにもたくさん泣き申した。
ウソップの嘘のつき始めで泣き
ベルメールさんで泣き
チョッパーで泣き
たいへんたいへん。
全部知ってるのにね、何回も読んでるしここは。
アラバスタ編まではありがたいことにアプリのジャンプ+で無料で読めたから、ありがたく読ませてもろいました。
そしたら次の空島編までだいぶ期間あるのに飲み終わってしまったので、実家にある漫画をウォーターセブン編まで持ってきました(笑)
そんでさ、これはもはや
「世間で広まってるONE PIECEネタバレはちょこちょこ聞きながらウォーターセブンまでしかまともに覚えてないヤツが漫画読んで感じたこと」として聞いてほしいんだけどもね、ヘヘッ
空島編で麦わら海賊団の思わぬ初期仲間意識を感じて私は嬉しかった。
漫画載せられないから文章で説明すっから!
ONE PIECE読後先輩方々、本棚からONE PIECE持ってきて「ここね!」ってやったらいい!()
それは鉄の試練……?だっけ?
チョッパーが先に「おれも役に立つんだ…!」って乗り込んでたところのシーン。
チョッパーはやられてしもうてそれをゾロが発見するシーンですね。
ゾロ「……!………!?チョッパー!?」
ゾロ「チョッパー おいチョッパー!!」
ゾロ「返事しろ!!…お前なんで一人でこんなとこへ…!!」
敵「敵討ちでもしたくなったか」
ゾロ「………」
ゾロ「……いや…そういう戦いの動機はあまり好きじゃねェ……」
「ほう…立派なもんだ…」
ゾロ「ただ」
ゾロ「少し燃えてきた…!!!」
良〜〜〜〜!!!!!!!!ヽ(゚∀゚)ノ
良い。あまりにも良い。
この1ページ色んなことが含まれてると思ってさぁ
まずゾロが
「…お前なんで一人でこんなとこへ…!!」
って言ってるところ。
いやもうそんな、ごめんやで野暮で。
わざわざここを一匹なんて言う仲間はいないだろうって分かるよ私も。
でもさぁ、こういうところなんだわ麦わら海賊団の好きなところ。
彼らの感覚としては結構時間過ぎてるのかもしれないんだけど、私は空島編ではまだチョッパーが仲間になってホヤホヤみたいな感覚だったのね。なんならサンジも少しだけ。
そんでもってゾロって見た目がカタブツで
「仲間?そんな甘ェモン持たねェよ」
みたいなこと言いそうじゃないですか。
(偏見オブザイヤー準優勝)
自分が強くなる鍛錬を船の中でもひたすらに詰んでる戦闘員なゾロ。
世界一の剣豪になることを目指すためには手段を選ばん。
そんな男が、こう、仲間がやられている姿を見て自然と「一人の仲間」として駆け寄っている、っていう図が
わたくしにまた刺さっております。
ゾロとチョッパー、こう、いいな……
睨みきせる戦闘員とマスコットキャラクターのような医者。
凸凹すぎて肩車しててくれ……アッかわいい………………
そんで、
ゾロの闘うスタイル。
これもね、私は把握できてる訳ではないんですけれども、
やっぱり「自分の目指す先を閉ざすものを倒す」とか「高みへ行くために倒す」とか、そういう動機で戦ってるんじゃないかなと思うのね。
だから、その刃は決して「復讐」には使わない、だから
「そういう戦いの動機はあまり好きじゃねェ……」
って言葉が出てきたんじゃなかろうか。
だから、別に戦う動機ではないのよ。
こいつは「自分の目指す先を閉ざすものを倒す」系動機で倒す敵だと思う、ざっくり囲んでね。
ただ、動機とは別に
心があるじゃねェか……。
おっと、どちら様ですか☺️
敵を倒すっていう心にブーストをかけたんですよ、仲間のチョッパーがやられている姿を見て…!
そんなんもう
心じゃん……っ!!!
ゾロに人間の心がないと思ってるわけではないです😊
ウルキオラもびっくり。
なんていうの、
ゾロと言ったらよくサンジと喧嘩してるっていうイメージしか私の中にはなくてさ、仲間フォルダが。
そこにスッとね、
[ゾロとチョッパー]
を加えさせていただいてね……
☺️
ほんで、そこにもう一つカテゴリ追加するんですけど、
[ゾロとロビン]なんすわ……
クソデカ文字。
やー、空島、やばない?
エネルやらで胸糞なのは分かってたんだけどその後の話も相まって謎に好きだったんだよね。
ただこの詳細部分で心持っていかれると思わなんだ。ONE PIECEこわひ。
それを思ったのはね、ロビンが黄金の鐘の場所をエネルに誤魔化そうとしたのがバレてボルトやられてしまったシーンです。
ロビンが膝をついてその場にいるナミもゾロもワイパーも驚いた顔。
そこでゾロがロビンを抱き抱える!
そこでゾロがロビンを抱き抱える!(2回目)
_(┐「ε:)_
そこでさ、ゾロが
ゾロ「………」
ゾロ「女だぞ」
エネル「………」
エネル「見ればわかる」
って言うじゃん。
先輩!
ゾロが「女だぞ」と言うことについて絶対ここ、ありますよね!?ありますよね!?
( ゚д゚)ノ
いやは〜〜〜たぶんもうこんな、空島編なんて前のことをこんな、すいませんね、ワンピ先輩方々からしたら常識みたいな箇所ですか?必修でしたか?すまんすまん。
ゾロさ、幼馴染くいなのことが、あるじゃん。
自分がどんなに鍛錬を重ねて強くなってもどうしてもくいなの方が強かった。
くいなを追い越すぞ!と毎日それを生き甲斐にしていた中、そのくいなは階段から落ちて呆気なく亡くなってしまった。
そしてゾロの「女だぞ」の部分は、かつてくいなが
「女の子はね、大人になったら男の人より弱くなっちゃうの……」
「ゾロはいいね。男の子だから……私だって世界一強くなりたいよ!!」
と泣いたシーン。
そこでゾロは
「おれに勝っといてそんな泣き言言うなよ!!」
「男だとか女だとか!!おれがいつかお前に勝った時もそう言うのか、実力じゃねェみたいに!!!」
「約束しろよ!!いつか必ずおれかお前が世界一の剣豪になるんだ!!どっちがなれるか競争するんだ!!!」
って怒ったよね。
その思想は変わってないんじゃないかと思っていて、ゾロは男女差別を良い意味でしないと思うんですよ。
ただ、ここででた「女だぞ」っていう言葉は
「女子供に手を出すなんてド畜生か」
みたいなニュアンスの「女だぞ」じゃないですか。
私さぁこれも、これも初期仲間意識でヒィ〜!てなったんですけど、ロビンも加入してすぐのタイミングなんですよね。
しかもロビンの加入の仕方ってミスオールサンデーっていうド敵の副社長ポジション直後に船に乗ってきてるわけだから、ビビとかとは違って信頼関係が築けていない状態っすよね。
ナミとかサンジはロビン!とかロビンちゃん!ってニコニコしてるイメージあるけど、それこそゾロはあえてロビンに話しかけないんじゃないかなぁと思うし、話したとしても空島序盤にあった「あなたは?(船から降りないの?)」「いや、行く」みたいな、ロビンから話しかけるぐらいじゃないかしら……と思うて。
チョッパーともまた違う、信頼していいかまだ見定めてるみたいな所もあるんだろうな、って思ってるところでのこのシーンですよ。
ゾロ、「女だぞ」って言う前に少し
「………」
って言葉を選んでそうよな。
もしかしたら「てめェ……」でもなんでも良かったかもしれないところを、ゾロは
「女だぞ(あからさまに刃を向けているのは自分とワイパーだろ、女に真っ先に行くお前の神経を疑う)」
みたいなニュアンスで言ってるのかなぁと思って。
まだ仲間と呼べるほど信頼はしてないけど、傷つけられるのは違う。
大切と踏み込めるほどじゃないけど無下にやられるのは違う。
そんな初期の仲間意識が垣間見えたシーンなんじゃないかと、思い申したね……
カ〜〜〜〜〜
ここの2人のシーンなんて滅多にないのでは!?!?先を知らんけど!!!!
ナミのことは航海士さんって呼ぶけどゾロのことはなんて呼んでるの?戦闘員さん?マリモさん?????
はい。
ありがとうございました。
ONE PIECE面白いです。
数年前は一気に読み過ぎて2年後に行く前にへにゃったので、今回ばかりはFILM REDブーストを大事にしつつ、今みたくもだえながら面白ェ〜!ってなっていきたい。
そんで早く考察動画を観れるようになりたい。
世に溢れまくるワンピネタバレに怯えながら生きる日々。
(ただいま51巻読んでます)
引き続きFILM REDに狂ってます。
おはこんばんにちは。
FILM REDを観て今日で5日経ったんですが、
変わらず想いを馳せてます
FILM REDに。(倒置)
_(┐「ε:)_
思い立ったが吉日すぎただろ、あまりにも。
友達が漫画貸してくれるし実家にも途中までなら漫画あるし、環境がONE PIECEを読めと言っている。FILM REDをもう一度観に行けと言っている。
今日は『新時代』と『私は最強』と『逆光』と『ウタカタララバイ』の歌練習をしました。
『ウタカタララバイ』めちゃくちゃ歌いたいけどはちゃめちゃに難しい。愛おしいほどに。
ラップまじで何言ってるか分からん……ってなったけど、YouTubeで歌い方調べてみたり0.5倍速にして歌ってみたりした。楽しかった☺️
というわけで。
また好きなようにまたFILM REDの感想を綴っていきます。
※以下『ONEPIECE FILMRED』ネタバレ※
だいたいは前回語ったんだけど、
まぁ、鉛筆の削りカスみたく削ったら削っただけ出るもんは出るわけでして。
まだ削りカス残ってんのよ。消費消費。
『私は最強』の
「見たことない 新しい景色
絶対に見れるの なぜならば
生きてるんだ今日も」
この歌詞。
もう前回で「ウタちゃん…orz」ムーブは
心疲れてしまってる所があるんですけど
(感情 is 移入)
大衆の
「助けて」「貴方だけが希望なの」「私たちの救世主」
って声を絶対的に救おうとしたウタちゃん。
大衆に新しい景色を見せようと、この歌詞はその方面へ希望を見せてる雰囲気があるんだけど、ここはしんどいポイント加点ですね……
ウタちゃん自身が
「新しい景色は私が絶対見せてあげる!」
「生きている限りみんなには私が夢を見させてあげる!」
と歌ってる。
こんなにも生きることを前提とした希望を掲げながらネズキノコを食べて計画を実行したウタちゃん。
新しい景色の中に自分は最初からいなかったってことなのかなぁ……
「生きてるんだ今日も」と彼女が歌えば歌うほど、そこに彼女はいなくて、体感していなくて、でもそれは最終的には彼女の意思なんだわ……。
絶対、っていう強い言葉が
最高に否定されていて皮肉にも美しい。憎たらしいほどに、運命が。
ウタちゃん、ウタちゃんは「死にたい」のもう一歩先に行ってしまってたのかなぁ。
歌配信を始める前のあの死んだ目は、何度かは死にたいと思ったことあるでしょう?
そこから歌を通して社会と繋がって、自分の歌で人が救われて自分も救われて、その循環に依存があったりしたのかなぁ……。
いや、なんかウタちゃんに依存なんてワード使いたくないんだけど、余りにも移した行動が世界的であり自虐性があって、大衆の声が一つの塊にも聞こえてたんじゃないかって思うんよ。
実際ウタちゃんがウタワールドにみんなを閉じ込めようとしていることが分かった時のファンの声で印象的だったのが
「頼んでねェし」
だった。
他の声は「やめてー!」とか「帰りたいよ」とかあったのかもしれないけど私の心に残ってる声はこれ。男性の声だった。
も〜〜〜〜ほんと、このクソリプみたいな大衆の声、ほんとしんどかったんだけど、でも確かにこれを直接頼んだわけではないんよ……
ヤダヤダヤダ、違うんよ、
まじ、私を含め大衆の声なんか無責任に鳴いてるだけでもあったんよ。
中には自分の現在位置を自分で変えようとせず、ただただ「助けてー」と着替えを待つ子どものように万歳してるだけな大衆の声もあったでしょう……。
ウタちゃんが
「じゃあウタワールドにずっといたらずっと夢のような時間が過ごせるよ!食べたいものもあるし働かなくていい!どう?」
って予め言ってたら、そりゃ行く人数は減るだろうけど、絶対に行く人はいる。
実際非難轟々だったあのシーンでも、ウタちゃんを肯定する声もあったよね?確か。
どちらの正義もある大衆の声が言い争ってる。そんな多くの種類の声があることを予測できなかった、絶対的に救えると思っていた、だから大衆の意見は一つの塊に聞こえてたのかなぁと……。
そしてそれは自分の「死にたい」を救ってくれていた声だったから、救うためにはネズキノコを食べて自分の命を落とすことさえも厭わなかった。
そう決意した時のウタちゃんが思う未練の中にシャンクスはいたのかどうか。
まぁ圧倒的にいただろうけど、
自分の理性上「会いたくない」で
本能上は「会いたい」「家族として愛してほしい」があって、自分一人で自分の行きたい方向に行けなくなっちゃってたよね。
この世界規模の革命たる出来事を起こせば、シャンクスも気づいてくれると思った。
ルフィが「娘がこんなことやって、父親(シャンクス)が来ないわけないだろ!(ニュアンス)」のシーンで、直前にウタちゃん
「シャンクスが来るわけないでしょ!」
って言ってたっけ……?
相対する気持ちの中だとこの否定の強い気持ちが勝っちゃうよね……
最初のとんでもない裏切りから12年、何度心の中で裏切られたかと思う。
もう信じたくないのにどうしても信じてしまって、何もないことに何度も裏切られて。
もう期待したくないよね、顔も、あの赤い髪も見たくなかったよね。
あ〜〜〜〜〜〜
シャンクスってどんな人物なんですか??????(唐突)
最新情報追っててもシャンクスは謎が多くあるんだろうけど、なにぶん追えてなかったから一層分からん。
ウタちゃんに回復薬(もしかして解毒剤?)を飲ませる時の優先順位の歪みは親の愛……って思ったけど、それはそれで「ルフィは〜〜!?!?!?!?」とも思う所はあるし、正直😂笑
ウタちゃんが生きてる説、っていう意見も見たりした。
ウタウタの実の能力者でもありトットムジカを発動させられる人物であり、且つ実際世界の7割を滅亡させることができそうだった危険人物であるウタちゃんが、もしあの場でギリギリ生きることができていたとしたら、世界中、せめて政府には「ウタは死んだ」ということにしないと一生狙われ続ける。
世界のファンにはもしかしたら引退っていう形で報道されてるのかもしれないけど。
基準とか分かんないけどウタちゃんめがけてバスターコールも発動する……?
あ、バスターコールと言えば、ウォーターセブンで麦わら一味むけてバスターコールがかかる所だった、っていうところをみて
「そこまで麦わら海賊団って止めなきゃいけない存在になってたんですか……!?」
って思ってさ。
麦わら海賊団がすごいことになってるのは知ってるんだけど、え、そんなに????一つの国を滅ぼす許可が出るほどに????その、なんか四皇とかはもうそういう対象じゃないってことなんかしら、海賊の中では一番麦わらがやばかったってことなのかしら。
話を逸らさせてもろうて。
そう、だからウタちゃんは表面上あの場で「死ななきゃ」いけなかった。
だからその後は再び赤髪海賊団の船で、燃え尽き症候群なウタちゃんの隣にシャンクスが((((もう絶対離さん))))つって傍にいる、みたいな……
もしそういてくれるなら、
私の中では死んだままでいいよウタちゃん。
シャンクスに抱きしめられたあの温もりを引き続き感じることができるなら、それが続くことを心から願うよ……。
FILM REDを観てから思ったんだけど、
私はウタちゃんが「この時代は悲鳴を奏で救いを求めていたの」「わたしがやらなきゃ」と思わないような大衆の一人でいたいと思いましたね。
ウタちゃんが命を捨てざるを得なくなるほど救わなきゃいけない存在にならないよう、
自分がやりたいと思ったことはするし、
自分のことは自分で幸せにできるようにしたいな。
こう思うのは今私が落ちていないからだし
環境にも恵まれてるからなんだろうけど、こんな綺麗事。
でも「綺麗事」で済まして諦めるくらいなら綺麗事を実践してみたいやんね。
まぁ普通に仕事とか家事とかではにゃん😡💢てなってはいるだろうけどそこはね、立ち直るからいずれ。
結果的にウタちゃんに救われてしまったし、またウタちゃんに対する激重感情が出てしまった。
映画、10月中旬頃までやるのかなぁ。
あと1回、IMAXでウタちゃんのライブ聴きたい感はある……。
(ONE PIECEの絵柄も勉強したくなってきちゃった)
彼らの2年後を知らない私がFILM REDを観ました。
ONEPIECE FILM REDを観てきました。
👏👏👏👏👏
(手首のは映画鑑賞前に「ウタちゃんはシャンクスの娘だから♪つって貼ったシールです)
そしてタイトルの通り、私が履修していたのは彼らの2年後が始まるより前までです。
なんならなぜか+10巻くらいごっそり抜けてて、そこがよりによってエースのところなんですよね……なんでそこが読めてない……?
最後に読んだところは、なんかゾロが飛ばされてた気がする、ゾロがいなくなって「えぇっ!?〜次巻へ続く〜」みたいな。
なんでそこで読むの止めれるん?って話でもあるけど情報過多になってたのかもしれない。BOOKOFFで一気に買ったから。ヘヘッ。
そんな、トラファルガー・ローやら覇気の種類などをまともに知らない私がFILM REDを観てきました!
初心者と言う割には読んでるし、でも初心者と言わない割には覚えてない。中途半端なワンピ経歴 is 私が綴っていく錯乱した感想を見てくれ。
※以下『ONEPIECE FILMRED』ネタバレ※
結論から言ってFILM RED、
私にドン刺さりしてます。
えぇ。えぇ。皆まで言うな。
私だけじゃないでしょ、知ってんだ100億の金が動くってことはそれだけ人の感情が動いてんだ。
観終わった後はもう、炭酸の抜けたジンジャーエールをとくとく飲みながら「ウタちゃん……ウタちゃん……」と頭の中で名前を呼ぶことしかできなかった。
ゆったりとした自分の声が頭の中で囁くんよ、ウタちゃんの名前を。
愛しいものを想う時にひたすら名前しか呼べなくなる感覚が一時的に分かった気がしたよ。
家に着いてドア閉じた瞬間からまたえんえん泣いちゃった。でも何がどうしてこんなに切なくて苦しいのかその時は整理しきれなかった。
その日の夜、まぁウタシャンクスルフィのこと考えてたら朝5時になってたんだけど、自分が泣いた原因として真っ先にあげられるのは何か、ってなったら、
この先きっと訪れる"新時代"を、同じく創りあげようとしていたウタちゃん自身は迎えられないことが本当にしんどい。
うん……。
うん………………………。
だめだ、また「ウタちゃん、ウタちゃん……」ムーブに入る所だった。これがウタワールド。
ウタちゃんの大ヒット曲『新時代』の歌詞
「果てしない音楽がもっと届くように 夢は見ないわ」
大衆に文字通り「命をかけて」夢を見続けさせようとしたウタちゃん、自分は「夢は見ない」と歌う。
ウタワールドのウタちゃんも楽しそうに見えたけど、ウタちゃんはあれを現実にしようとしてたんだもんね。
それこそ「寝ない」っていう意味でもありそうだけど、私はもう一つの概念的な「夢を見ない」を感じてました。
『私は最強』の歌詞も。
ウタちゃん、ほんとのほんとに真面目な子なんだなぁと思ったよ。
ネズキノコに手を伸ばすまでもきっと、色々なことを考えてたんじゃないかと思う。
世界の歌姫、そこまでは良かったなぁ。
"救世主"かぁ……。
昨今のSNS時代、
悩み相談をしたり、ある人はDMが神社みたいになってお参りメッセージが送られてくる、なんてのもあるみたいだけど、ウタちゃんに救いを求める声は現代社会なんだろうと思う。
ウタちゃんはそんな大衆の声を本当に、ガチで、絶対的に救おうとした。
「私にそんなこと求めないでよ。私は私で自分の思う新時代を作ってやるんだから」
そんな声も赤髪海賊団の音楽家だったウタちゃんからは聞こえてきそうだけど、エレジアで過ごした12年でその真面目さは磨きがかかったんだろうと思う。
エレジアではずっとゴードンさんが傍にいてくれた。愛してくれた。でもそれは"孤独を感じない"訳ではなかったんだろう。
でんでん虫で自分の歌声が人に届くより前、ウタちゃんの目は死んでた。
奥行きも潤いも知らないクマの深い目で10年ほど生きていたのかな。
あえて孤独と書くけど、
エレジアで孤独に生きていたウタちゃんが世界っていう社会に繋がったこと、そこにまず自分が救われたんじゃないかな。
自分の歌を知らない誰かが受け取り、評価が返ってくる。繋がりという社会に救われたウタちゃん。
そして主語が大きいかもしれないけど、人ってもし自分が苦しい時でも、自分よりも苦しくしんどそうにしてる人がいたら強くなれる、っていう状態があると思ってて、ウタちゃんはそこにいたんじゃないかなぁ。
守らなきゃ、と思う。
それで強くなれる自分のことも嫌いじゃないし、無理はちょっとしても花に水はあげたい。
そして期待に応えることは無意識ながら自分を救うことにも繋がっていた。自分の意思でも救いたいと思ってた。
「したいことをしなきゃ腐るでしょう?期待には応えるの」
大衆の声をインプットして、
歌う、救うことでアウトプットしてた。この循環。
ウタちゃんのしたいことになっていたんだ。
これを生き甲斐として掲げていたんだ。
ウタちゃんを止めたいと思っても、12年の取り巻く年月の強大さと思念は強すぎる。
あとね、私も色んな感想を見てさ。
自分の中でまだ柔らかかった部分と合致した感想を見て頭を抱えたりしてたんだけど。
シャンクスの行動原理の重心はどこにあるだろう、と思った時、それは「ウタには歌い続けてほしい」っていう所なんじゃないかなぁ、そうであってほしいと思った。
ウタちゃんにとって置いていかれることは最悪の選択だったと思う。
ウタちゃんがシャンクスを恨んでいたのって「エレジアを滅ぼした」ことじゃなくて「自分を置いていった」ことにめちゃくちゃ比重が重いと思うんだよね。
だから例え「赤髪海賊団がエレジアを滅ぼした」、世間にもウタちゃんにもこのままの認識でも、ウタちゃんは着いていっていたと思う。軽蔑するしそれはそれで大変なことになれど。
ただ、それじゃだめだったんだよな。
トットムジカを発動させエレジアを滅ぼしてしまったのは無自覚ながらもウタちゃんであり、それが知られたら政府から目をつけられるどころじゃない。
ウタちゃんにありのままを伝えて一緒に行ったとして、果たして一つの国を滅ぼした歌声でもう一度歌を歌うことはできるだろうか。一分一秒その罪の重圧にまだ少女であるウタちゃんが耐えることはできるだろうか。
ウタちゃんには自分たちがエレジアを滅ぼしたことにして一緒に行ったとして、果たして「エレジアを滅ぼしたのはウタ」という真実を隠し通しながら、社会に触れることになる航海はできるだろうか。ウタのその情報が回れば政府もウタの命を狙ってくる。
ウタが歌をこれからも愛し歌い続けるためには、シャンクスは置いていくことを選択した。ゴードンさんと二人、鎖国するように社会から閉ざして。
あまりにもしんどい………
結果的には、ねぇ、こうなっちゃったよ、時間巻き戻せたらシャンクスはどうする?どうしたら一番良かったと思う?なんて。
エレジアに行こう、となったのも歌を歌い続けるには海賊団にいるより音楽の国にいる方が良いんじゃないかと思う描写もあった。
世間一般的に見ればもしかしたらそう。海賊なんて危険だし歌を歌いたいならそうするべきかも。
でもウタちゃんは、シャンクスが、赤髪海賊団が大好きで、歌姫であるより"赤髪海賊団の音楽家"であることにきっと誇りを持っていたよ。なぁシャンクス……。
まぁ、シャンクスも赤髪海賊団のみんなも、ウタの歌が大好きだったんだろうなぁ……。
シャンクスについてもひとつあってさ、
ウタちゃんがシャンクスの腕の中で目覚めて回復薬を勧める時、ウタワールドに行った人たちが元に戻っていない状態で「今すぐ飲んで眠れば助かる」と言ったことに違和感があった。
眠れば能力は解除されるっていう力だったけど、あの時みんな「トットムジカ倒したのになんでみんなが元に戻らないの!?」ってなってたから異常事態だったってことかな、現実世界もウタワールドも魔王いたし。
私は途中までしかワンピースを読んでいないのでシャンクスがどういう思考のもと動く人なのかっていうのは把握してないんだけど、私の中のシャンクスは子どもにも大人にもなれる偉大な海賊、という立ち位置で。欠落がありそうな部分さえも完璧、みたいな像をあてはめてたんだよね。
だから「この異常事態が終わっていないけど回復薬を飲ませて娘一人の命を優先させる」っていう動きが不思議だった。
その後ウタちゃんは「私は赤髪海賊団の音楽家ウタだよ」と言って死を覚悟した上でみんなを歌で救ったんだけど、原因ではあれど冷静な判断ができてるのはウタちゃんの方では……?シャンクス……?ってなってた。
でもそこにはシャンクスの"不器用"と一言で言ってしまえば酷なほど情も溝もある「親の愛」を感じたよ。
シャンクスは物事を見通す力があると思ってるので、感覚的にも「今ウタが眠ったら目を覚さない人々は永遠に助からないかもしれない」と分かっていたかもしれない。
その上で回復薬を差し出していたとして、身内にはどうにか助かってほしい自己中心的な愛、親故の愛、その罪を被るほどのどうしようもない愛だったのかなぁ。
今思うと、自分が助かることより皆を助けることを自ら選択したウタちゃんにもう何も言うことができない、あのシャンクスの気持ちを思うとまた、頭を抱えるものがある。
一見、ウタちゃんからシャンクスへの愛(故の恨み)がすごく大きく見えるけど、この回復薬の一件やらでシャンクスからの愛も優先順位の歪みがあって、ちゃんと大きいんだなと思った。行動一つ一つの動機は愛だったと思ってる。
ほんと、何も考えなくて良いならずっと傍にいてあげてくれと思うけど。
ウタちゃんとは12年間も離れて、その間一度も姿を見せなかった。
四皇としてのシャンクス、存在しうる時なにをしていたかは知らないんだけど、そんなフラっと会いに行けるような存在でもなければエレジアを壊滅させたのは自分ということにしている、ウタに真実は届けさせない、といった意思のもと会わなかった。
ウタちゃん、自分を置いて行ったシャンクスが憎かったよね。
歌配信を始めて1年後、真実を知ってしまったみたいだけどそれまで11年。それを知って取り返せるにはあまりに遅すぎた。
性格も自分の中の常識も覚悟も変わったり決めたりするには十分すぎるほどの年月だよ……。
なぜ自分をエレジアに置いていった?
家族だったのに?
なぜエレジアを滅ぼした?
なぜ?どうして?
こういう「どうして?」って「どうして?」と思うたび、疑問は疑心に、やがて勝手に確信へ変わっていくと思う。
「どうしてなのか分からない」状態が不安で、物事に理由をつけ始めるから。
確信へ変わった気持ちはもう化石みたく固まってしまったし、自分で溶かすことはもうできなかったよね。
世界が終わりそうで海軍がウタちゃんを止めるべく狙っている場面でシャンクスが
「悪いな。親子喧嘩の途中なんだ。首を突っ込まないでくれないか」
って言ったの本当に良かった。
親子喧嘩。親子でしかできない喧嘩のことです。それを、している側がこの場面で言うのは愛だと思って、私はくるしい。
最後の最後で、ルフィの方が身長が高くなっていることに気づくウタちゃん、良かったなぁ。
「この麦わら帽子が"もっと"似合う男になるんだぞ」
ニュアンスだけど、良かったなぁ。
もう今でも十分似合ってるんだよね。
ウタちゃんが最後に麦わら帽子を見ていたのはシャンクスが身につけている時。
ウタちゃんにとってはシャンクスが被っている方がしっくりきているだろうけど、それを今ルフィが持っている意味もシャンクスが渡した意味も感じとったウタちゃん。
……もっと似合うようになったルフィを、ウタちゃんが見てほしかったなぁ。
そして最後の、ルフィが目覚めた後。
ゾロだったかな、「ずいぶん寝てたな」みたいなこと言われてふと海を見ると赤髪海賊団の海賊船。
私の妄想なのか忘れちゃったけど、
みんなで囲ってたよね。きっとウタちゃんを。
私、なんとなく察しながらもずっとウタちゃんを諦めたくなくてさ。
いや分かるよ。ネズキノコが出てきた時点で危ないと思ったし、回復薬を飲まなかった所でもう。
可愛いものが好きだったウタちゃん。
赤髪海賊団のみんな、たくさんお花入れてくれただろうな。
そこのシーンの漫画がTwitterにあがっててしんどいほど泣いちゃった。
最期に、ウタちゃんがシャンクスの腕の中でぬくもりを感じることができて本当に良かった。
12年分というにはあまりに短いひと時だったけれど。
ハ〜〜〜〜〜〜・・・・・
ここまでお付き合いいただきありがとうございました。
iTunesランキングでウタちゃん(Adoさん)が上位かっさらってるの、本当に最高。
世界がウタちゃんの歌声を聴いている。
「私が消え去っても歌は響き続ける」もんね。
麦わら海賊団の2年後を知らない私がFILM REDを観たらこうなりました。
Twitterで限界化してたら友達が「2年後もいいぞ」と言って漫画を貸してくれるそうです。ありがてや……。
ほんと、観に行けて良かったです。
(ウタシャンクスルフィ赤髪海賊団の平和癒し絵を探し求めに旅に出ます。)
リレー小説
1
グラウンド横の自販機には、いつも同じ缶ジュースが並んでいる。私は野球部の野太い声を背に、ぴかぴかに光った500円玉を自販機に放り投げてコーラのボタンを押す。昨日や一昨日と同じこの動作に、私の口からは勝手に薄い息が漏れた。
夏の重たく湿った空気は私の肌ときちりと整った制服を密着させて、ひどく不快だ。肩まで伸ばした黒髪も、地面を見つめれば汗と共に落ちて影を作り、さらに不快感を増した。グループの女の子達のように髪の毛を弄ることもなく、ただ真っ直ぐに無感情に伸ばした髪の毛たちは私を攻めるように容赦なく顔面に張り付く。風に揺られることすらなかった。
人数分のコーラを持つと、ようやく冷たさが肌に伝わり汗を拭う余裕が生まれた。はやく持っていかなければ何か文句を言われるかもしれない。放課後も有限なのだ。私達学生に無限は無い。
「人間に、無限なんてないか」
ぽろりとこぼれ落ちた言葉は、グラウンドで活動に励む野球部の声にあっけなくかき消され泡のようにパチンと無になった。
私は常に寄生して世を渡ってきた虫の話をよく知っている。小さい頃、よく通っていた図書館ではその本だけを読み、夕焼けが世界を覆うまである挿し絵の部分をじっと見つめていたのだ。これは、私である。これの正体が、私、内田詩織という人間なのである。
高校生になり、新たな団体行動を覚えた頃にはもう遅く、そこに私の新しい道はすでになかった。塗装された本来の道を眺めながら、私は常に彼女たちにくっついて本来とは反対方向の道へ歩いた。そこには何もない。毎日500円玉を握りしめて人数分のコーラを買うことだけが、決定されていた。すぐ隣には塗装され、今にも消されようとしている道が見えているが、今日も私はそれを横目にコーラの道を歩く。腕のなかにある3つのコーラをいかに揺らさず部室まで持っていけるか、それだけが今の私に課せられたものであった。
「あれ」
色素の薄いツインテールが視界の端にうつり、私はふと足を止めた。小柄な体はさらにその身を丸めて渡り廊下の端に座り込んでいる。夕焼けを浴びた髪はキラキラと反射し、どこか銀色にすら見える。
汗を拭うことも忘れ、その背中をぼんやり見つめていると彼女はゆっくりと、まるで映画を撮っているかのようにじっくり振り返り、猫のような美しい瞳を私に向けた。その瞳は女というカテゴリーの中でも特に大きく、まるですべてを吸い込んでしまいそうだ。
私は、彼女とは一度も話したことがなかった。同じクラスとは言え、知っていることと言えば名前ぐらいで、彼女が毎日何をして何を考え行動しているのかはまったくもって謎である。いつかは保健室にいたり、屋上にいたりするらしいとの噂だったが、私は特別彼女、白糸蓮という女の子を注目することはなかった。
だが今この時、私はなぜか彼女の瞳に食われることがたまらなく心地良いことだと分かっていた。
「なに、してるの?」
白糸さんはゆっくり立ち上がると、自身の指を目の前にかざして「ち」と言った。その声は高く、ぼんやりと鳥の囀りを思った。立ち上がっても彼女は私の肩あたりまでしか背がなく、腕を思いきり上に持ち上げて私に見せようとしてきた。視界に入れると、確かにそれは「血」であった。
「怪我、したの? 保健室行く?」
「ううん、あんたが来たからもう大丈夫」
白糸さんはこの世のものではないかのように、うっすらとたまらなく綺麗に笑った。薄暗い中に浮かぶ三日月のように、瞳はギラギラと静かに湖の中で揺らぐ。少し長い彼女の前髪の奥で目が私を捉え、そのまま私の視界は赤く染まった。いつの間にかそこには彼女の指があった。
「あんた、ちょっとおもしろい」
白糸さんの指が私の唇に押し当てられる。いつのまにか野球部の声は止んでいた。真夏の肌を撫でるような蒸し暑ささえ、ここにはなかった。汗一つかきそうにない白糸さんのふんわりとした長いツインテールが視界の端でずっと揺れている。私は彼女の指を唇に押し付けられながら瞼の裏に、塗装された例の道を見ていた。
「今度はあんたのを飲ませてほしいな」
私の頬を軽く撫でた後、白糸さんは落ちたコーラを拾って思いきり飲みだした。その細い首にコーラが流れていくのをただじっと眺めて、私は心臓が高鳴るのを感じていた。もうあのコーラを彼女たちにいつも通り届けることはできない。はじめてだった。毎日毎日続くこの道がいきなり壊れるのを私は予想もしていなかったのである。
「あんた、やっぱりおもしろい」
「どうして?」
「うーん、虫のくせに肉が好きそうだから」
彼女は飲み終わってしまったのか、空になった缶を私に渡してその小さな体で私に思いきり抱きついた。小さくてふわふわとしていて甘い匂いが鼻をくすぐる。なぜかいきなり抱きつかれても、私は少しも嫌ではなかった。なぜか彼女の自由な行動そのものが、手放したくないような愛しさに包まれていた。
「おいしいでしょ?そんなものよりずっとおいしいよ、ね?」
私は舌先に残った彼女の血の味を思い出して、小さく息を吸った。
刹那